88号 「50数年ぶりのチャンス」
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【今月の事務所通信】
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「歴史的快挙」
モータースポーツには「世界三大レース」と呼ばれるものがあります。「F1モナコグランプリ」と「ル・マン24時間レース」はテレビ等でニュースで大きく取り上げれるので皆さんもご存知でしょう。
さて、5月28日に素晴らしいニュースが流れて来ました。三大レースのもうひとつ「インディ500」に日本人レーサー佐藤琢磨(40歳)さんが日本人として初めて歴史的な勝利をものにしたのです。F1で一世を風靡したホンダエンジンとの組み合わせ、まさにメードインジャパンによる快挙です。
佐藤選手は2002年にホンダのエンジンでF1に華々しくデビュー、しかし残念ながら日本チームの撤退により3位を最高に2008年にドライバーシートを喪失し転身から9年、苦労が実り美酒ならぬ・・ミルクで祝福されたのです。(インディではシャンパンの代わりにミルクで祝福されます。)
良い事、悪い事に一喜一憂しますが、何が良い事か、何が悪い事かは数年経たないと判らないものですね・・。いずれにしても佐藤選手の歴史的快挙は日本人にとって励みになります。
「1964年」という転換期
わが国にとって1964年は大きな歴史の分岐点です。たとえば・・「東京オリンピックの開催」、「新幹線の開業」、意外なものでは「日本人の海外観光渡航の自由化」、坂本九さんの「明日があるさ」がヒットしたのもこの年です。先ほど紹介したホンダがF1参戦したのも1964年(翌年には初優勝)です。
明るい未来が待っていると日本人全員が感じ、まさに1964年は「夢と希望」の始まりの年でした。
「2020年」という転換期
東京オリンピックから56年・・ふたたびオリンピックが2020年に開催されます。しかし、明るい話題の筈がなぜか会場はどうする・・財政負担は誰がする・・など暗いニュースが流れます。
今年は2017年なので後3年でオリンピックです。ここでプラス思考のお話しをさせて頂きます。良く実感する事があります。それは、団塊の世代はしっかり財産を残しているという事実です。彼らは1964年という転換期に上手く波に乗って事業を成功させたのです。
つまり、団塊の世代に続いて50数年ぶりに私たちにチャンスが訪れているのです。是非、「夢と希望」の2020年にしましょう。
「まぐれはそうそう続かない」
世の中の流れに乗ってまぐれで事業に成功する人もいるでしょうが・・ギャンブル同様、まぐれで勝ち続ける事はないのです。
では、どうしたら良いのでしょうか・・ある「経営研究会」のお手伝いをさせて頂いているのでせっかくの機会なのでノウハウの一部をご紹介します。
プログラムでは、まず会社の歴史や創業時を振り返ります。そして「会社の存在意義を経営理念」という言葉にして社員さんに理解してもらいます。次に「経営理念」に基づく「経営方針・戦略」を必ず社員さんと共有し実行に移す手順です。
つまり、社員さんと経営者が同じ目的のために行動する組織を作る事がその研究会での目標なのです。いつも「組織」の大切さをお話ししていますが「組織」は経営者と社員さんが目的を共有した状態を言います。厳しい言い方をすると目的を共有していない社員さんは組織のメンバーではないのです。
スポーツで考えると良く分かると思いますが「監督・コーチ」、「選手」、「フアン」が一体となって勝利を目指した場合、そのチームは良い結果を残します。一方、監督批判やフアンが選手にブーイング浴びせるようなバラバラのチームは成績が低迷します。
経営者の皆さんは経営に対する信念をお持ちです。社員さんに会社が目指すべきものを色々な方法で話し、そしてより良い組織を作って下さい。