93号 「女性」の活躍
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衆議院選の結果は・・
メディアでの注目度が高い女性国会議員ですが・・10 月22 日に開票された衆院選での当選者数 はたった47名でした。
ちなみに過去最高は民主党が大躍進し鳩山内閣が誕生した0 9年の5 4名です。
政府は「2020 年までに女性の指導的地位に占める割合を30%にする」との目標を立てておりますが法律を作る立場にある衆院でさえ女性議員が10%程度(参議院では約25%)と道半ばの状態です。
地盤、看板、カバンが必須条件の国会議員に女性が当選する事はハードルが高いのが現実でしょう。
しかし、女性のみならず有能な人が議員となり国のために一生懸命働く姿を国民に示してもらいたいものです。
ただ・・どこが得・・損で右往左往する候補者、ポピュリズムを利用した公約など・・「甘い言葉には裏がある」との格言を改めて考えさせられる今回の選挙でした。
活躍する女性経営者
東京商工リサーチの調査(2015 年)によると全国280 万社のうち、女性経営者は33 万2,466 人(前年31 万55 人)で割合は11,7%と右上がりです。
政府の「女性の活躍推進」政策などを追い風に5年間で女性経営者は1.6 倍に増え、サービス業など元手が少なくても起業が可能な業種で増えています。
都市圏での女性の活躍が目立ちますが、地方など 「1 世帯平均構成人員」 が多い地域では低迷しているようです。
このことから少子高齢化が進む中で、家事や育児、介護などの家庭での負担が女性の起業に与える影響が大きいことが分かります。
女性経営者になるための条件?
余談ですが・・女性経営者についての面白いデータがあります。それは女性社長の名前です。
先ほどの調査では1位は「和子」で6 年連続トップとなりました。2 位は「洋子」、3 位が「幸子」と上位20 位まで「〇子」が占有しています。
その他では19 位に「明美」、30 位「由美」、36 位「直美」、37 位「真由美」、41 位「和美」と・・「〇美」が「〇子」を追い上げている状況です。とは言え・・その時代のブームが反映されているのが理由でしょうが・・。
社会を変える!
先ほど触れたように女性が起業するためには家事・育児の負担が大きな影響を与えます。また、結婚後に退職しブランクが出来るなどキャリア(経験)不足に関しても男性に比べるとハンディとなります。
とは言え、国民公庫の報告書(2014 年)では・・
- 1.眠れる才能の発掘
2.女性の視点による新たな商品やサービスの誕生
3.女性自身のキャリアアップの場
4.女性雇用の受け皿となる。
・・と女性が起業する意義を指摘しています。つまり、女性には男目線とは違った新たな価値を創造する可能性があるのです。
そう考えるとこれからの未来を創るのは女性が活躍する社会なのかも知れません。
ひと昔前には、たとえば野球のキャッチャーなど主役を陰で支える存在を「女房役」と言いましたが・・これからの時代は能力のある女性を陰で男性が支える事も増えそうですなので、政府のみならず社会全体で環境整備を考える事が不可欠となりそうです。
私たちも女性経営者、女性幹部が活躍する会社と取引する事も増えるでしょう。そのためにも男社会と違った新たなルールへの対応、労働時間、考え方などの改善が必要です。
家庭のみならず・・会社でも尻に引かれる場面が増えそうです・・男性陣も負けないように頑張りましょう ~~ !