かわら版:失敗から成功へ

税理士の佐藤です。

2012年のノーベル医学・生理学賞を京大の山中伸弥教授(50)が受賞されました。日本人の受賞者はこれで19人となります。受賞の対象となったiPS細胞の研究は、病気や事故で機能を失った患者さんの再生医療等に利用可能で世界中が期待しております。

成功の陰で山中教授は多くの失敗と挫折を味わっています。当初目指したのは整形外科医でしたが、手際の悪さや些細なミスで指導医から「じゃまなか」と呼ばれ毎日のように怒鳴られていたそうです。

その後、整形外科医が自分に合っていないと気づき、医療の現場を離れ、大阪市立大学大学院で薬理学を学びますが、一転、基礎研究の魅力に目覚めアメリカに留学し、マウスのES細胞の研究をします。帰国後、奈良先端科学技術大学院大学で、iPS細胞の開発に成功し、今回の受賞につながりました。

山中教授の成功までの道のりから、困難な状況を自分自身の強い意志で変える事が可能だと分かります。私たちも、山中教授のように失敗や困難があっても、「強い意志を持って」前向きに頑張りましょう。