かわら版:売上を”倍返し”する

予想される未来

アベノミクスや増税前の駆け込み特需で建設業を中心に業績が回復しているようですが、喜んでばかりはいられません。

日本の人口は2004年の約1億3000万人をピークに2020年には5%・・40年までには20%、50年までには30%減ると予想されています。そうなると食べる・着る・住む・遊ぶ人が減るので消費全体が低迷します。

人口減により需要の減少は供給過剰を生み、更なる価格競争社会に突入するでしょう。

売上を伸ばす

今話題のセリフで売上を「倍返し」にしませんか?と言うと、「現実はそんなに甘くない、安値競争では会社が持たない」と思われるでしょう。それは、今の延長戦上で売上増を考えるからです。

発想を転換してみましょう。 たとえば、5つの“多”を売上戦略として考えるのも一つの方法です。5つの「多」とは・・

  • 1.多額化: 差別化された厳選された商品を高額でも買っていただくことにより利益率を高める。
  • 2.多数化: 眼鏡のようにパソコン用、スポーツ用、読書用と一人のお客様に多数の商品を買っていただく。
  • 3.多層化: ノンアルコール飲料のように従来興味を持たなかった新たな層に買っていただく
  • 4.多面化: ガソリンスタンドにコンビニ、洗車場、コインランドリー等を設置し一人のお客様に多くのサービスを提供する
  • 5.多接化: 牛丼、ハンバーガーのように価格を値下げする事により一人のお客様との接触機会を増やす。

・・の事で、ライフスタイルの多様化による「選択品」がターゲットとなります。

最近、スーパーやコンビニの商品が安くなったと感じませんか?これは、大手企業がプライベートブランドの開発により価格が安くても利益が出る体制となったからです。

ここに「5つの多」が成功する秘密があります。  なぜなら、生活「必需品」の価格が低下する事により、逆に「選択品」に回すお金が増えるからです。

つまり、5つの「多」でお客様のニーズを的確に把握する事で売上を「倍返し」するチャンスが生まれます。