かわら版:困難の向こうには、明るい未来が
困難からのスタート
- 「東北の皆さん、絶対に乗り越えましょう。今、この時を。
- 絶対に勝ち抜きましょう、この時を。
- 今、この時を乗り越えた向こう側には強くなった自分と明るい未来が待っているはずです。
- 絶対に見せましょう、東北の底力を!」
2011年4月2日の楽天、嶋基宏捕手の言葉が2013年11月3日現実のものとなり昨日パレードが行われました。
楽天の日本一を選手や楽天フアン、被災者だけではなく、ほとんどの日本国民が心から喜びました(最終戦の視聴率は、仙台地区瞬間最高視聴率が60・4%、関東地区45・3%)。
嶋選手の「今、この時を乗り越えた向こう側には強くなった自分と明るい未来が待っているはず」というメッセージは、とても励みになる言葉です。未来を信じ、一歩ずつ・・歩き出したいですね。
大きな困難とその後の飛躍的な発展
振返れば、我が国は過去に大きな3つの困難がありました。 一つは、外国からの圧力(1853年黒船来航)から始まった「明治維新」です。もう一つは、大正に起こった「関東大震災」(1923年)です。 そして昭和に入り、第二次世界大戦での敗戦(1945年)がありました。
まさに、我が国を変えるような大きな出来事です。
一方、明治維新をチャンスに岩崎弥太郎氏が三菱グループの基礎を作り、関東大震災の年に松下幸之助氏は砲弾型電池式ランプを考案、その翌年に豊田佐吉氏は自動織機を完成させ、それぞれ会社発展の基礎を築きました。 戦後は皆さんもご存じの通り、多くの日本企業が世界を代表する企業へと発展しております。
これらの歴史的事実は、大きな困難の後にビジネスチャンスがある事を示しています。
東日本大震災と原発事故
2011年に起こった災害と事故は、我が国史上、最大級の困難な出来事です。
人材(資源)、球場(環境)、歴史、お金も・・無かった楽天が、こんな短期間で優勝できた最大の理由は、困っている人を励ましたいと言う選手の気持ちと野球で励まされたというファン、両者の大きな力が働いたのだと思います。 「誰かのために、自分に今、何が出来るか」それが、困難をチャンスに変える原動力になるのかも知れません。
自社の使命を明確にする
今、大きな困難に直面している会社も、ピンチをチャンスに変える事が出来ます。そのためには、その会社が世の中から必要とされるための、何かに気づかなければなりません。
「自分には今、これが出来る!」、自社の使命を明確にすると決断した時から、大きな飛躍が実現するのです。
そのために会社全体が一致団結する必要があります。バラバラに行動しても力が分散されるだけです。経営者・社員すべての力が合わさった時、大きな力が発揮されます。